人生ではバランスが大事だ。
会社経営でも成長と安定のバランスをとりながら
経営を進めていかなければならない。
スポーツでも攻めと守りのバランスが大事である。

「バランスをとる」ということは両方に50：50に重きを置くことではない。
両足に同じ体重を掛けていたのでは、前に進めない。
右足と左足に交互に体重を移すことに拠って、前に進むことが出来るのである。

そしてバランスをとるには軸がしっかりしていなければならない。
軸がしっかりしているから、右足、左足にバランスを移しながら進んでも
ぶれずに真っ直ぐに進むことが出来るのである。

人生を歩んでいく上でも、自分の生き方の軸をしっかり持って、
バランスをとりながら進むことが大事なのである。

親しい相手が「カラスは白い」と言ったら、あなたはどう答えるのだろうか？
「カラスは黒いよ」と正すのだろうか？
それとも「そうだね。カラスは白いね」と同調するのだろうか？
「カラスは黒い」と言うことは誰でもわかっていることである。
それでも人には「カラスは白い」と言いたい気分の時があるのである。

人は論理に左右されるのではなく、感情に左右される。
人は「正しいかどうか」で動くのではなく、「好きかどうか」で動くのである。
相手を正すことより、相手の気持ちを斟酌してあげることの方が大事だと思う。

自分が右の道を進もうとしている時、「左の道の方が正しいわよ」と言われるより
「どちらの道でもあなたが行く道についていきたい」と言われる方が
愛しく思うものである。

「人の道に“正しさ”を持ち込まない方が正しい」と思う。
「ん」？